不動産を売却するにあたり、「不動産会社に依頼すれば全てうまくいく」と考えている人も多いのではないでしょうか?
不動産会社は不動産の専門家なので任せておけば安心ですが、ポイントを押さえておけばさらに好条件で不動産を売却することが期待できます。
この記事では、不動産を売却する際に知って得する5つの注意点を解説します。
目次
不動産売却の5つの注意点
不動産を売却する際は、専門家である不動産会社に依頼するのが一般的です。では、なぜ不動産会社に依頼するのが一般的なのでしょうか?それは、不動産に関する知識が豊富ではないことが原因で、契約や引き渡し後にトラブルを起こす可能性があるからです。
しかし、ただ任せていればいいというわけではありません。不動産所有者も主体になって一緒に売却に取り組んでいくことが重要で以下の7つの注意点です。
・相場を把握する
・査定結果だけで不動産会社を選ばない
・売却の手順を把握しておく
・媒介契約の内容を把握しておく
・査定結果と売却価格は異なる
・売却に適した時期を選ぶ
それぞれの売却の注意点について詳しく見ていきましょう。
不動産売却の注意点①:相場を把握する
不動産を売却する際に重要なのが相場を把握するということです。相場を把握することが重要な理由
・査定結果が適切なのか知ることができる
相場を事前に把握していれば、査定結果が適切かどうかを判断できます。査定結果と相場のズレに気づかず、査定結果に基づいて売出価格を決めた場合には、誤った売出価格の設定によって安値で売却して損をする可能性があるので注意が必要です。
不動産売却の注意点②:査定結果だけで不動産会社を選ばない
複数の不動産会社に査定を依頼した際に、「最も高い査定結果を出してくれた不動産会社を選べばいい」と考えている人も多いのではないでしょうか?
しかし、最も高い査定結果を出してくれた不動産会社=良いと決まっているわけではありません。不動産会社は、依頼を受けた後に売買契約を締結してようやく報酬を得ることができます。そのため、依頼を受けるためにわざと査定結果を高くするところもあります。
そのような不動産会社を選ぶと、売却が速やかに進まない可能性があるため、不動産会社を選ぶ際は査定結果以外のポイントも押さえながら選ぶことが重要です。
不動産売却の注意点③:売却の流れを把握する
不動産の売却は全体の流れを把握しておくことが重要です。
不動産の売却の手順 | 期間の目安 |
①事前準備 | 1週間~1ヶ月 |
②媒介契約締結、売却活動、売買契約 | 1~3ヶ月 |
③引き渡し、代金受領 | 1~2ヶ月 |
不動産売却の注意点④:媒介契約の内容を確認する
不動産会社に仲介を依頼する際は、媒介契約を締結します。媒介契約は全部で3種類あり、それぞれの特徴をまとめると以下の通りです。
一般媒介契約 | 専任媒介契約 | 専属専任媒介契約 | |
依頼できる会社数 | 複数社 | 1社 | 1社 |
自己発見取引 | できる | できる | できない |
レインズへの登録 | 登録義務はなし | 契約から7日以内 | 契約から5日以内 |
業務報告 | 規定なし | 14日に1回以上 | 7日に1回以上 |
一般媒介契約は、複数社に仲介を依頼できますが、他の契約方法では1社にしか依頼できません。専属専任媒介契約は、自分で買い手を見つけても不動産会社を介さなくてはならない契約になります。
各媒介契約で内容が大きく異なるため、不動産会社が提示する媒介契約がどれなのかをよく確認してから契約しましょう。
不動産売却の注意点⑤:査定結果と売却価格は異なる
不動産を売却する際は、いくらで売れるのかを知るために不動産会社に査定を依頼します。査定結果に基づいて売出価格を決めますが、必ずしも売出価格で売れるとは限りません。
購入希望者によって売出価格を高いと感じるか、安いと感じるかは異なります。価格交渉が行われるケースが多いため、この価格で売りたいという基準がある場合には、値下げ交渉を想定して売出価格を少し高めに設定しておくことも1つのポイントと言えるでしょう。
まとめ
不動産売却の注意点
・相場を把握する
・査定結果だけで不動産会社を選ばない
・売却の流れを把握する
・媒介契約の内容を確認する
・査定結果と売却価格は異なる