不動産の売却を予定している人の中には、売却代金を新居の購入資金に充てようと考えている人も多いと思います。
しかし、不動産の売出価格がそのまま売却価格になるというわけではないため、売出価格を基準に買い替えの計画を立てていると、計画に支障が生じる可能性があるので注意が必要です。
この記事では、不動産売却における売出価格と売却価格の違いを解説します。
売出価格と売却価格は異なる
子供が産まれて部屋が手狭になった場合や転勤先が遠く離れている場合は、現在の住居を売却して新しい住居に買い替えることがあります。買い替えでは、売却代金を新居の購入資金に充てようと考えている人も多いのではないでしょうか?
売出価格を基準に新居の購入計画を立てている場合は、売出価格と売却価格が離れることが原因で計画に支障が生じる可能性があります。
このようなトラブルを未然に防ぐためには、売出価格と売却価格の違いを理解しておくことが重要です。不動産売却の売出価格と売却価格の違いを詳しく見ていきましょう。
不動産売却の売出価格とは
売出価格とは広告などで売っている価格です。不動産を売却する際は、不動産会社に仲介を依頼するのが一般的です。仲介の依頼を受けた不動産会社は、SUUMOやHOME’Sなどの多数の物件情報が掲載されている不動産ポータルサイトに物件情報を登録して買い手の募集を行います。
不動産ポータルサイトを見た買い手は、どのくらいの価格でその物件を購入できるか分からないと購入を検討できないため、不動産ポータルサイトには物件情報のほかに価格も登録されています。この価格が売出価格です。
不動産会社は価格の査定やアドバイスはしますが、売出価格は不動産の所有者が自由に決めることが可能です。
不動産売却の売却価格とは
売却価格とは実際に売れた価格です。売出価格は、不動産の所有者が自由に決めることができましたが、必ずしも売出価格通りになるとは限りません。
例えば、所有者が「このくらいの価格で売りたい」と事前に考えていた売出価格が周辺の相場と離れていたとします。そのような場合は、最終的に売出価格を下げて売れるケースが多く、売出価格よりも売却価格が低くなってしまいます。
そのため、売却代金を新しい住居の購入資金に充てることを予定している場合には注意が必要です。
まとめ
・売出価格は売っている価格(広告価格)
・売却価格は実際に売れた価格(売買契約の価格)