「不動産の買取ってどんなもの?」
「不動産の買取と仲介の違いって?」
「自分は買取を選ぶべきなのかな?」
など、あなたは今、不動産の買取について詳しいことを知りたいと考えていませんか?
不動産の「買取」とは、不動産会社が直接あなたの不動産を買い取ることを指します。
不動産売却においては、不動産会社を通じて買主を探す「仲介」が一般的ですが、「仲介」で売れない物件でも「買取」であれば対応してくれることや、素早く現金化できるというメリットがあります。
ただ、仲介と比べると売却価格が6割から8割に押さえられてしまうという大きなデメリットもあるのです。
本記事では、
- 不動産「買取」とは
- 「買取」が完了するまでの流れ
- 「買取」の5つのメリット
- 「買取」の2つのデメリット
- 「買取」と「仲介」どちらを選べばいいの?
など、「買取」の基本事項や流れ、メリット・デメリット、実際に自分はどちらが向いているのか、まで詳細に解説していきます。
さらに、不動産会社を選ぶためのポイントや【ケース別】不動産買取で知っておくべきことなど、「買取で不動産を売却しようかな」と考えている人が知りたい情報を網羅的に提供しているので、ぜひ確認してみてくださいね。
本記事を読むことで、買取の流れを理解し、自分の不動産を買取してもらうかどうかを判断し、さらには、良質な業者を選ぶことができるようになるでしょう。
目次
1.「買取」とは、不動産会社が直接不動産を買い取ること
上述した通り、不動産の「買取」とは、不動産会社があなたの不動産を直接買い取る方法のことです。
不動産を売却する際には、不動産会社を通して買主を探す「仲介」が一般的ですが、物件の場所や状況によっては「買取」が適していることもあります。
「買取」の1番の特徴としては、「仲介」のように買主を探す時間や手間がかからないために、現金化までのスピードが速いことがあげられます。
2.不動産買取には「即時買取」と「買取保証」の2種類がある
「買取」には、下記の通り「即時買取」と「買取保証」という2つの種類があるので、あなたの状況に適した方を選ぶようにしましょう。
・即時買取
その名の通り、不動産会社にすぐに「買取」をしてもらう方法です。
不動産会社と契約をしてから、遅くとも1ヶ月程度で売却の手続きを終えることができます。なるべく早く不動産の売却を行いたいという人におすすめです。
・買取保証
市場に物件を出して買主を探す「仲介」を期間を決めて行い、売れなかった場合に不動産会社が「買取」を行うという方法です。
買取は、市場価格より安くなりがちなので、高く売却できる可能性を確保しながらも、ある程度の期間内に売却手続きを完了させたい人におすすめです。
3.「買取」の相場は「仲介」の6割から8割
気になるのが「買取だと、いくらくらいになるの?」という点だと思いますが、「仲介」と比べると「買取」の価格は、6割から8割程度の価格になることが一般的です。
なぜなら「買取」においては、不動産会社が買い取って終わりではなく、買い取った後に販売して利益を出す必要があります。そのためには当然ながら、不動産の修繕をしたり、販促活動をしたりする経費がかかります。
不動産会社は「買取」をする際に、あらかじめ利益を出すこと考え、市場価格から諸々の経費を引いた金額を提示してくるのです。
例えば、市場価格が2,000万円の不動産であれば、「買取」の価格は1,200万円から1,600万円くらいになると考えておきましょう。
4.「買取」と「仲介」の違い
「買取」について理解するために、不動産売却の一般的な方法である「仲介」と比べてみましょう。
買取 |
仲介 |
|
買主 |
不動産会社 |
次に物件に住む個人 |
売却までの期間 |
数日から1ヶ月程度 |
3ヶ月から6ヶ月程度 |
売却価格 |
安くなる可能性が高い |
相場価格 |
売却費用 |
仲介手数料はかからない |
仲介手数料あり |
内覧対応 |
不要 |
必要 |
契約不適合責任 |
なし |
あり |
まず、「買取」の大きな特徴としては、売却までの期間が短いために、不動産を素早く現金化できるところです。しかし、一方で、「仲介」と比べると、価格が6割から8割になってしまうのがデメリットになります。
上記、「買取」における売却までの費用や内覧対応、契約不適合責任については、3章「買取の5つのメリット」と、4章「買取の2つのデメリットで」で詳しく解説しています。
5.「買取」が完了するまでの流れ
「買取」が完了するまでの大きな流れを確認しておきましょう。
不動産会社を通して買主を探す「仲介」と比べると流れは複雑ではなく、事前準備や引き渡し後に必要な確定申告を含めたとしても、下記8ステップで手続きは完了します。
不動産の「買取」の流れをそれぞれ簡単に解説すると、下記のようになります。
①必要書類の確認 ②不動産相場の確認 ③査定依頼 ④不動産会社決定 ・買取金額が納得できるか ⑤条件確認 ⑥売買契約の締結 ⑦決済・引き渡し ⑧確定申告 |
不動産の「買取」の流れについて詳しく知りたい場合には、下記の記事も参考にしてください。各ステップにおける注意点や必要書類について、丁寧に解説しています。
➡「不動産買取の流れ|事前準備から確定申告まで全8ステップを徹底解説」
6.不動産買取の5つのメリット
不動産「買取」は、「仲介」のように一般的な不動産売却方法ではありませんが、それでも「買取」を選ぶ人もいます。どのような点が魅力なのでしょうか。
「買取」の下記5つのメリットについて詳しく解説していきます。
6-1.不動産売却まで時間がかからない
「買取」の1番のメリットは、やはり、不動産売却まで時間がかからないという点です。
不動産会社を通して買主を探す「仲介」の場合には、いつ不動産が売却されるかあらかじめ予測を立てるのは難しいです。
人気エリアの新築物件のような魅力的な物件であれば、売れるのも早いかもしれませんが、そうでない場合には、目安としては買主が見つかるまで3ヶ月から半年ほどかかります。
もちろん、それ以上かかることも多々あるため、「早く売却したい!」「まとまった現金がすぐに必要」という人にとって「仲介」は適した売却方法とは言えません。
一方で、「買取」の場合には、早くて数日、平均1ヶ月程度で手続きが完了するために、スケジュールが立てやすいというメリットがあります。
6-2.仲介手数料がかからない
「仲介」と異なり、「買取」には仲介手数料がかかりません。「買取」では、不動産会社がリフォームをした後に売却して利益を得る仕組みになっているからです。
一方で、「仲介」の場合には、不動産会社へ売却の成功報酬として、売却価格から仲介手数料が引かれます。
仲介手数料には、下記のように法律で決められた上限が決まっていて、ほとんどの不動産会社では上限の金額を請求していると考えてよいでしょう。
【参考:仲介手数料の上限】
売買代金 |
仲介手数料 |
200万円以下の部分 |
売買価格×5%+消費税 |
200万円から400万円以下の部分 |
売買価格×4%+消費税 |
400万円を超える部分 |
売買価格×3%+消費税 |
速算法 |
(売買価格×3%+6万)×消費税 |
例えば、「仲介」によって、2,000万円で不動産が売れたとしたら、仲介手数料の上限は約71万円という計算になります。こうやって考えてみると、決して少額とは言えませんよね。
ただし、そもそも「買取」は「仲介」と比べると売却価格が6割から8割に押さえられるという点も覚えておきましょう。
6-3.複数回の内覧対応が必要ない
「買取」では、複数回の内覧対応が不要です。
「仲介」において意外と手間と言われているのが、購入希望者が不動産を見学する内覧対応です。
購入者側として物件を見ることは必須ですが、売却する側としては住みながら家を公開しなければならないこともあり、掃除や準備などに手間がかかります。
最初に内覧した購入希望者が買主になってくれるかは分からないので、基本的には複数回の内覧対応が必要です。毎週土日に予定が入れられなかったり、小さい子供がいたりする場合には、内覧対応がストレスになることも多いです。
一方で、「買取」においては、こちらが選んだ不動産会社が査定のために内覧するだけで済むことがほとんどであるため、「仲介」と比べると手間がかからないというメリットがあります。
6-4.周囲に知られることなく売却できる
「買取」の場合には、不動産を売却することを近隣の人などに知られずに済みます。
「仲介」においては、どうしても買主を探すためにチラシ配りやウェブ掲載などの販促活動をしなくてはならず、近隣の人や知り合いの人に知られる可能性が高いです。
「買取」では、販促活動が不要であるために、周囲の人に知られることはないでしょう。そのため、「周囲の人に知られたくない」「あれこれと噂を立てられたくない」という人でも安心の売却方法と言えます。
6-5.契約不適合責任が免責される
「買取」では契約不適合責任が免除されます。
契約不適合責任とは、例えば、不動産に、契約上合意していない欠陥が見つかった場合に売主が責任を負うというものです。
例えば、配管の漏れやシロアリなど、契約書に記載があれば別ですが、そうでない場合、買主は補修や損害賠償を売主に求めることができます。売主にとっては思いもよらない出費につながる可能性があるということです。
一方で、「買取」の場合には不動産会社が買主であるために、契約不適合責任は免責として契約を締結することがほとんどです。
7.不動産買取の2つのデメリット
「買取」にはメリットが多くありますが、下記のようなデメリットもあります。特に価格が安くなってしまう点については、しっかりと押さえておきましょう。
7-1.市場価格より売却価格が安くなる可能性が高い
「買取」のデメリットとして、市場価格より売却価格が安くなる可能性が高いことがあげられます。
具体的には市場価格の6割から8割程度になると考えてもらった方がよいでしょう。
なぜなら、不動産会社は物件を買い取った後、リフォームを行ってから売却するため、諸々の諸費用がかかるからです。また、仲介手数料を取れない分、不動産会社側の利益を考えて価格をつけなればならないので、市場価格より安くなってしまうのは仕方のないことでもあります。
7-2.不動産会社に買取を断られる可能性もある
不動産会社に「買取」を断られる可能性もあることを覚えておきましょう。
例えば、下記のような物件では、「買取」が難しいかもしれません。
|
不動産会社も利益を出さなければならないため、上記のような利益が見込めない物件に対しては「買取」を断る可能性もあります。
8.「買取」と「仲介」どちらを選べばよいの?
不動産「買取」には、これまで見てきた通り、メリットとデメリットがあるので、人や不動産の状況によって向き不向きがあります。
「買取」が向いている人と「仲介」が向いている人、それぞれについてまとめました。
「買取」が向いている人 |
「仲介」が向いている人 |
・短期間で売却したい人 |
・なるべく高い金額で売却したい人 |
8-1.「買取」が向いている人
「買取」が向いているのは、下記のような人です。
- 短期間で売却したい人
- 周囲に知られずに売却したい人
- 売れにくい物件を売却したい人
「買取」の1番の特徴は早ければ数日、平均1ヶ月程度の短期間で売却できるというところなので、「早く現金化したい」「買主が現れるまでいつまでも待てない」という人に向いています。
例えば、海外転勤などで売却のスケジュールが立たないと困る人や空き家を早く売却したい人などは「買取」を選ぶことが多いようです。
また、「仲介」と違ってチラシやウェブで販促活動をしないために、周囲に知られずに素早く売却したいという人にもおすすめです。
さらに、「仲介」では売却するのが難しい物件でも、「買取」であれば売却が可能なことが多いです。
「仲介」で売れないような物件というのは、例えば下記のようなものがあげられます。
古い物件 事故物件 人気のないエリア その他売れにくい理由がある物件 |
【チェックリスト】「買取」が向いている人
短期間で売却したい |
|
不動産を早く現金化したい |
|
周囲に不動産売却を知られたくない |
|
古い物件だ |
|
人気のないエリアの物件だ |
|
事故物件やその他売れにくい事情がある |
チェックが多い場合には、あなたの不動産は「買取」での売却が適していると言えます。
8-2.「仲介」が向いている人
「仲介」が向いているのは、下記のような人です。
- なるべく高い金額で売却したい人
- 売却を急いでいない人
- 魅力的な物件を売却したい人
「仲介」の1番のメリットとしては、「買取」よりも高い価格がつくという点なので、なるべく高い金額で売却したいという人に向いています。
また、「仲介」はいつ買主が現れるか想定するのが難しいために、売却を急いでいない人向けの方法と言えるでしょう。
さらに、下記のような特徴を持つ魅力的な物件であれば、「仲介」を選んでも高く素早く売却することが可能です。
新しい物件 人気のエリア 最新設備・内部が綺麗 |
【チェックリスト】「仲介」が向いている人
なるべく高い金額で売却したい |
|
売却を急いでいない |
|
新しい物件だ |
|
人気のあるエリアの物件だ |
|
最新設備や不動産の内部が綺麗など魅力的な要素がある |
チェックが多い場合には、あなたの不動産は「仲介」での売却が適していると言えます。
9.買取業者を選ぶ際の3つのポイント
ここまでの記事で、「自分の不動産は買取で売却しようかな」と考え始めた人の中には、買取業者をどう選んでいいのか分からないという人も多いかもしれません。
そこで、買取業者の選び方、下記3つのポイントを解説していきます。
- 多くの買取業者に見積もりを出す
- 「買取」実績が多くある、評判が良い買取業者を選ぶ
- 価格交渉など相談に真剣に乗ってくれる買取業者を選ぶ
買取業者によって、不動産価格や手続きのスムーズさなどが変わってくるので、必ずチェックするようにしてくださいね。
9-1.多くの買取業者に見積もりを出す
買取業者を最初から1社に絞らずに、多くの買取業者に見積もりを出してみましょう。
不動産買取では、見積もり金額がそのまま買取価格になることがほとんどです。
そのため、なるべく高い金額をつけてくれる買取業者を探すために、複数の不動産会社に見積もりをお願いすることが大切です。
買取を選択した人は、「早く売りたい」「手間をかけずに売りたい」と考える人も多いかもしれませんが、特定の不動産会社のみに依頼すると、足元を見られて安く売却されてしまうこともあります。
また、サービス比較の結果、買取価格が1番高い業者以外を選んだ時も「〜不動産ではいくらだった。価格をあげられないか」と交渉材料の1つとして査定結果を利用することもできます。
これらのことから、必ず複数の買取業者に見積もりをお願いした上で、業者を決定することが大切です。
ちなみに、当社では、「複数いっかつ査定」というサービスを展開しています。
良い条件を提示する可能性が高い複数の不動産会社への査定依頼を一括で行わせていただきます。
「複数いっかつ査定」によって、お客様は1番いい売却先や希望条件を選択することが可能です。売却したい方の条件や希望を軸にしたサービスなので、よろしければご活用ください。
9-2.「買取」実績が多くある、評判が良い買取業者を選ぶ
「買取」実績が多くあり、口コミなどを見て評判が良い買取業者を選ぶようにすると、スムーズに買取が完了する可能性が高いです。
まず、不動産会社と一口にいっても得意・不得意があるため、「買取」をお願いするのであれば、「買取」の実績が多くある不動産会社を選ぶ方が安全です。
「買取」の実績に関しては、HPに掲載されていることがほとんどですが、HPがないところや実績が記載されていないところは注意しましょう。
さらに、不動産会社によっては、買取をお願いした売主の口コミが掲載されているので、自分に近い物件を売却した人の口コミを見ておくとさらによいでしょう。
9-3.価格交渉など相談に真剣に乗ってくれる買取業者を選ぶ
最後に、価格交渉などの相談に真剣に乗ってくれる買取業者を選ぶようにしましょう。
最後までスムーズに買取手続きを終わらせるためには、営業担当者と信頼関係が築けるかという点も重要なポイントになります。
常に横柄な態度や決めつけ、こちらの話を聞いてくれないような営業担当では、「本当に妥当な価格だったのだろうか」「手続きをちゃんとやってくれるのか」といった不安が残ってしまいます。それだけでなく、対応するたびにストレスになってしまうこともあるでしょう。
不動産業者も全ての価格交渉に答えられる訳ではないですが、「真剣に話を聞いてくれるか」「価格交渉に応じられないのであれば納得できる理由を提示してくれるかどうか」といった点をチェックしてみましょう。
10.【ケース別】不動産買取で知っておくべきこと
ここまで不動産買取について詳しく解説してきましたが、「不動産」は厳密には、「家」「土地」「空き家」など細かく分けることができます。
そのため、それぞれの買取に関して、知っておくべきことをまとめました。
「家」「土地」「空き家」の買取に関して解説している記事のリンクも貼っているので、詳細を知りたい方はリンクから記事に飛んで確認してみてくださいね。
10-1.「家の買取」について知っておくべきこと
家の買取に関しては、これまで解説してきた通り、下記のような点に注意しましょう。
|
上記については土地買取でも空き家買取でも同様です。
家の買取について詳しく知りたい方は、下記記事も参考にしてみてください。
➡「【家の買取】2日で売れるが仲介の3割減!損をしない4つのコツ」
10-2.「土地の買取」について知っておくべきこと
土地の買取に関しては、下記の点について、確認しておきましょう。
|
マンションの一室を売却する際とは異なり、通常、土地の売却では測量が必要になります。なぜなら、土地は広さによって価格が変わるからです。
また、土地の面積は登記簿に記載がありますが、年月が経つことで変化していることもあるため、通常、売却の前に測量をした方がいいと言われています。しかし、土地の「買取」の場合には、不動産会社が、買取後に確定測量を行ってくれるため自分で確定測量を行う必要がないことがほとんどです。
また、土地の上に古家がある場合、古家を残すか更地にするかも考えなければならないですが、「買取」の場合には、多くの場合は不動産会社が現状のまま買い取ってくれます。
その他、土地の買取について詳しく知りたい場合には下記の記事も参考にしてみてください。
➡「土地を買取で売却する時の基礎知識!メリットとデメリットを徹底解説」
10-3.「空き家の買取」について知っておくべきこと
「空き家」に関しては、古い物件が多いので売れにくいということを知っておきましょう。
家が老朽化していることや立地があまり良くないことが多いので、「買取」以外の選択肢についても考えておいた方がいいかもしれません。
空き家を不動産会社に買取してもらう以外の選択肢は、以下のようなものがあるので、参考にしてみてくださいね。
また、「相続によって空き家を処分しなければならない」という人も多いかもしれません。その場合には、相続した空き家は共同名義人全員の同意が必要であるという点も注意しましょう。
その他、空き家の買取について詳しく知りたい場合には下記の記事も参考にしてみてください。
➡「空き家買取とは?仲介との違いや向いている人・売却までの流れを解説」
11.不動産買取に関するQ&A
不動産買取に関する下記疑問について解説していきます。
- 売主側は「買取」の際にどんな費用がかかりますか?
- ローンが残っている場合の買取はどうなりますか?
- 家電や家具を引き取ってもらうことはできますか?
- 共同名義の物件ですが、「買取」してもらえますか?
Q.売主側は「買取」の際にどんな費用がかかりますか?
A.印紙税や譲渡所得税などが必要
不動産「買取」に関しては、「仲介」とは異なり不動産会社に支払う仲介手数料は必要ありませんが、その他の費用に関しては下記のように「仲介」と同じくかかります。
印紙税 |
売買契約書に貼付する収入印紙費 |
譲渡所得税 |
売却で利益が出た際にかかる費用です。確定申告で納める必要があります。 |
その他 |
その他、必要書類の再取得にかかる費用、引っ越し費用などがかかります。 |
Q.ローンが残っている場合の買取はどうなりますか?
A.「買取」してもらえます
ただし、買取金額がローンの残債を下回った場合、足りない分は自分で現金を用意して、売却時に一括で支払わなければなりません。ローンに設定している抵当権を末梢するためには、完済が必要だからです。
現金が足りない場合で、かつ、また新しい家を購入する場合は「住み替えローン」を利用する手もあります。
Q.家電や家具を引き取ってもらうことはできますか?
A.引き取ってもらえるところもありますが、費用を確認しておきましょう
「買取」の際に不要な家電や家具に関しては、「買取」の際に引き取ってくれる不動産会社もあります。
しかし、費用がかかることもあるため、後々トラブルにならないよう、事前に確認しておくようにしましょう。
Q.共同名義の物件ですが、「買取」してもらえますか?
A.所有者全員の同意があれば問題ありません
あるいは、1人の人が他の権利分を買い取り、権利者を1人にまとめれば可能です。誰か反対する人がいる場合は、売却できません。
12.まとめ
本記事では、
- 不動産「買取」とは
- 「買取」が完了するまでの流れ
- 「買取」の5つのメリット
- 「買取」の2つのデメリット
- 「買取」と「仲介」どちらを選べばいいの?
- 買取業者を選ぶ際の3つのポイント
- 【ケース別】不動産買取で知っておくべきこと
- 不動産買取に関するQ&A
を紹介しました。
「買取」とは、不動産会社があなたの家を直接買い取る方法のことです。
買取の5つのメリットは下記の通り。
買取の2つのデメリットは下記の通りです。
「買取」が向いている人と「仲介」が向いている人は下記を参考にしてみてくださいね。
「買取」が向いている人 |
「仲介」が向いている人 |
・短期間で売却したい人 |
・なるべく高い金額で売却したい人 |
本記事を読むことで、買取の流れを理解し、自分の不動産を買取してもらうかどうかを判断してもらえたら幸いです。