不動産購入コラム
建売住宅の5つのメリットと2つのデメリット
建売住宅の購入を検討している人の中には、同時に注文住宅を検討している方や新築マンションを検討している方もいると思います。
一度購入すると簡単に買い替えることができるものではないため、メリットとデメリットをしっかり押さえてから購入することが重要です。
この記事では、建売住宅のメリットとデメリットについて解説します。
目次
建売住宅の5つのメリット
建売住宅を購入するメリットは、以下の5つが挙げられます。
建売の新築一戸建ての5つのメリット |
①購入がスムーズ |
②予算を組みやすい |
③購入費用を抑えられる |
④購入後に後悔する可能性が低い |
⑤売却時に需要が期待できる |
それぞれのメリットについて詳しく見ていきましょう。
建売住宅のメリット①:購入がスムーズ
注文住宅を建てる場合で土地をまだ持っていない場合、まずは土地を探すことに時間が掛かることがあります。また、注文住宅では、1から買い手の希望を反映しながら作り上げていきます。ある程度の設計はハウスメーカーや工務店の設計士が行ってくれると言っても、綿密な打ち合わせが必要になるため、建売住宅のようにすぐに手に入れることができません。
その点、建売住宅は物件を気に入りさえすればすぐに購入できます。建築中の場合でも2~3ヶ月以内に完成する物件がほとんどのため、比較的建売住宅は購入をスムーズに進めらます。
建売住宅のメリット②:予算を組みやすい
注文住宅は、建築条件付きの土地といった場合を除いて、基本的には土地と建物を別々に購入します。そのため、土地や建物の価格によっては、合計価格が大幅に変わってくるので注意が必要です。
特に建物の価格は、買い手の希望を反映させながらプランを練っていくため、予算をあらかじめ決めていても実際は上回るケースが多くあります。
建売住宅は、土地価格と建物価格の合計を販売価格として表示しているため、価格が変わったり上回ったりすることがなく、予算を組みやすいのがメリットです。
自己資金と住宅ローンを借りる金額も決めやすいので、資金計画を立てやすいと言えるでしょう。
建売住宅のメリット③:購入費用を抑えられる
建売住宅は間取りや色柄、仕様を選ぶことはできませんが、その分でコストダウンを図っているため、注文住宅より良いエリアを購入できたり、安く手にすることができるのが大きなメリットです。また、間取りやデザイン性、仕様のレベルが年々上がっていて、かつ購入費用も抑えられるので、建売住宅の希望者も増えています。
建売住宅のメリット④:購入後に後悔する可能性が低い
注文住宅では、ハウスメーカーや工務店の設計士と相談しながらプランを練っていきます。専門家である設計士とプランを練っても、完成した建物を見て、「ここをこうすれば良かった」と後悔することは決して珍しくありません。最近では、CGやVRで完成に近い体験ができるようになってきましたが、やはりイメージと自分の目で見た実際に差があるのも事実です。
その点、建売住宅は完成した物件を見てから購入するかどうかを決められるため、購入後に後悔する可能性はかなり低いと言えます。
また、建売住宅は、限られたスペースをうまく活かしながら万人受けするプランが組まれている物件が多いため、あまり間取りや使い勝手に詳しくない方でも購入してから後悔するという失敗を少なくすることができます。
建売住宅のメリット⑤:売却時に需要が期待できる
注文住宅は、建てる方の個性を活かすことできるため、その人にとって住みやすい魅力的な家を建築することができますが、個性が強ければ強いほど、万人受けする物件から遠くなっていきます。
そのため、高いお金をかけて建築したにもかかわらず、売却時には個性を価値と感じる方が少ないのが原因で価格が希望通りにならないケースがあります。
建売住宅は、1つ上の見出しでも触れたように、限られたスペースを活かしながら万人受けするプランが組まれています。そのため、万が一売却することになっても、需要が期待できる、価格が下がりにくいことがメリットとして挙げられるでしょう。
建売住宅の2つのデメリット
建売住宅には、購入がスムーズ、予算を組みやすい、購入費用を抑えるられる、購入後に公開する可能性が低い、売却時にある程度の需要が期待できるなどのメリットがあると話しましたが、デメリットもあります。しっかりとデメリットも理解した上で選ぶことが重要です。建売住宅のデメリットとして以下の3つが挙げられます。
建売の新築一戸建ての3つのデメリット |
①思い通りの間取りにできない |
②建物に個性を入れることができない |
それぞれのデメリットについて詳しく見ていきましょう。
建売住宅のデメリット①:思い通りの間取りにできない
注文住宅の場合は、ハウスメーカーや工務店の設計士が提案したプランに意見すれば、それが反映されて思い通りの間取りに変更することが可能です。
しかし、建売の新築一戸建ての場合は、既に間取りが決まっており変えることはできません。物件見学を行った際に「ここはこうなっていたらいいのに」と思っていても変えることはできないため、希望通りでないときは、妥協して購入することもあります。
建売住宅のデメリット②:建物に個性を入れることができない
注文住宅は、自分の意見が建物そのものになるため、個性的な家を建築できますが、建売住宅は、建物の色柄や間取り、仕様が決まっているため、個性を入れることができません。
一帯の統一感はあるものの、個性という点では魅力に欠けることが建売住宅のデメリットと言えます。建売住宅には、良いエリアや価格が多くあるので、色柄や仕様が気に入らない場合は、家具やカーテンなどに個性を入れて自分好みにして行くのも一つの手です。
まとめ
建売住宅のメリットとデメリットをまとめると以下の通りです。
メリット | デメリット |
・購入がスムーズ ・予算を組みやすい ・購入費用を抑えられる ・購入後に後悔する可能性が低い ・売却時に需要が期待できる |
・思い通りの間取りにできない ・建物に個性を入れることができない |
上記を見てもわかる通り、家に個性を求めていて間取りや設備を自分で決めたい方は、建売住宅に向いていません。家に強いこだわりが無い方や、見学した家を魅力的に感じる方にとってはエリア、予算、将来にメリットが多い建売住宅が向いています。
この記事には、建売住宅のメリットとデメリットをまとめています。記事内容をしっかりと確認してから建売住宅の購入に進めば、失敗する可能性を下げられるでしょう。